変圧器
近年,配電系統に分散型電源(自然エネルギー利用の太陽光発電・風力発電等)が接続される箇所が増えており,逆潮流現象により電圧が上昇し電圧維持管理および売電に支障が出るケースがあります。分散型電源の系統連系設備内にSSRを接続することで電圧を下げる働きをします。
また,需要家の力率改善用進相コンデンサが夜間や休日など軽負荷時に投入したままの箇所では,フェランチ現象が発生し電圧上昇の原因となっています。SSRは遅れの無効電力を出力しますので,配電線インピーダンスに比例して電圧降下を発生させフェランチ現象を軽減します。
(1) 配電線路に並列接続のため,損失が少ない。
(2) 整定電圧まで電圧が上昇すると,段階的にシャントリアクトルを投入するため,効率的。
(3) 配電線の余分な進み無効電力を補償することで,無効電流が低減され配電線の損失を軽減します。
(4) 電力会社向けの電柱設置型と,分散型電源事業者向けの地上設置型を用意。
(種別) 屋外用油入自冷式,電柱設置型(H型)/地上設置型
(定格) 3相50/60Hz,6600~6900V,450/750/1000kvar
(投入容量) 150-300-450 kvar (450kvar品)
250-500-750 kvar (750kvar品)
334-666-1000 kvar (1000kvar品)
(制御電圧) 70V~120V
(電圧調整 450kvar品の場合)
項目 | 設定範囲 | 設定ステップ | |
---|---|---|---|
電圧調整継電器 (90) |
基準電圧1~4 | 95~115V | 0.5V |
不感帯電圧 | 1~9.9V | 0.1V | |
動作時限 | 20~250秒 | 10秒 | |
過電圧継電器 (59) |
過電圧 | 110~120V | 1V |
過電圧検出時限 | 0.2~9秒 | 1秒 | |
過電圧検出後の不足電圧不検出時限 | 20~250秒 | 10秒 | |
不足電圧継電器 (27) |
不足電圧 | 85~105V | 1V |
不足電圧検出時限 | 0.2~9秒 | 1秒 | |
不足電圧検出時の投入容量 | 0~450kvar | 150kvar |
(絶縁階級) 6号A
(質量) 2900kg
※容量等については、別途ご相談に応じます。
(1) 分散型電源の系統連系設備内または,連系点の近く
(2) 休日や夜間に力率が進み,フェランチ現象が発生し易い場所